魍魎の匣

 と言うわけでシリーズ2冊めを読みました。
文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

 狭い場所にぎゅっと詰まる安心感をひたすら追求する人と自分の知的欲求のために倫理を忘れた人の話でした。このシリーズを2作目まで読んだ観察をここで。このシリーズ、一線を越えるかそこに留まって向こう側に手を伸ばすかの違いで、どっち側に居る人も似た性質を持っているのです。でもその線を越えるか超えないかは社会にとっては凄く大きな問題なわけです。他者にその一線を押し付けようとすれば余計ですが。そこの攻防が私をすごくドキドキさせるなーって思います。