植物図鑑

 こちらも新作どん!なので。植物図鑑

 有川さんの本は「クジラの彼」から遡ったり、追いかけたりでずっとはまっています。砂吐きそうな甘いシチュエーションを臆面無く描き出すことと、あのテンポの良い台詞回し(小説では台詞とは呼ばないですね…)が素晴らしくて、あぁ、読書って最高の娯楽だなぁ、と思わせてくれるのです。「植物図鑑」も決してその期待を裏切りませんでした。素晴らしく蕩けました。中でも秀逸だったのは、「自分の恋愛くらい浸らせろ」という台詞。恋愛に浸ることが気恥ずかしくて(というかデロデロになった自分が気持ち悪くて)上手く恋愛初期を楽しめない私に勇気を与えてくれます。こんな勢いで気持ちよくでれでれ出来たら幸せだろうな、と高望みです。あぁ、やっぱり、この人の書く本が好き!じゃんじゃん。